ファンタジーは好きだけど、ちょっと一ひねりある作品はないかなぁ、とお悩みの方。
こちらの『異世界おじさん』は、そんなあなたの欲求をずばりとかなえてくれる異色作です。
主人公はおじさん! 異世界の思い出はつるし上げ! SE●A!
そんな一味違うファンタジーを是非ご一緒に楽しみましょう!
こんな人におすすめ
一味違う異世界転移思い出話が読みたい人
SE●Aをこよなく愛するゲーマー
異世界でのおじさん苦労話に興味津々の人
「異世界おじさん」はどんな話? ざっくりとしたあらすじ
現代社会で苦学生のたかふみは、数十年前に事故で意識不明だった叔父が目を覚ましたことを知らされる。
自身の生活に余裕がなく、謎の言葉をぶつぶつと唱え続ける叔父から距離を取ろうとしたところ、実際に目の前で超常の現象「魔法」を発現させる。
それを目撃したたかふみは、おじさんの魔法を金にして食っていこうと誓う。
魔法を使いこなすおじさんとの共同生活。
一緒に生活するうちに、たかふみはおじさんが体験した異世界での思い出話を聞かされるのであった……。
「異世界おじさん」はここがよかった!
おじさんの異世界での苦労思い出話
えぐい、とてもえぐい。
物語は山あり谷あり、艱難辛苦が主人公を襲うものです。
しかしながら、おじさんの異世界での冒険譚は中々に苛烈です。
異世界人の基準で日本人のおじさんはオーク顔と識別され、敵対したり、かつあげされたり……。
中々に悲惨です。
とある事情でおじさんも中々の戦う力を得ているはずなのですが、毎回苦労話がついてきます。
無双するだけではないそのバランスが、面白さを生んでいます。
でもこの異世界冒険譚は体験するのは酷だなぁと思います。
ところどころ入るSE●Aネタ
おじさんはとくにSE●Aへの思い入れが深く、異世界での思い出話にも現代の生活でもひたすらSE●Aトークが飛び出してきます。
自分は人が好きなものを語っているところって好きなので、SE●Aの知識に精通していなくても、ゲームトークが読んでいて面白いんですよ。
そして何より、おじさんの人生の捧げっぷりには恐ろしさすら感じます。
上記の過酷な異世界での旅でもSE●Aが心の支えとして、登場します。
SE●Aのゲームの台詞、ワンシーン、名言、戦闘シーン……。
もう魔竜の類が出てきても、ゲーム感覚で攻略パターン組み立ててますからね。
おじさんみたいにSE●Aに青春を掲げた猛者の方なら楽しめること間違いなしです。
「異世界おじさん」の印象に残ったシーン・台詞
『頭がおかしくなっていた』
たかふみとおじさんが初めて会ったシーン。
流暢な異世界語でたかみふに語りかけるのですが、コマの全体的な色合いが黒く、昏睡から目覚めたおじさんのやばさが際立っています。
看護師さんにも異世界語で話しかけているときはコマの描写が普通だったので、たかふみの主観で本当にやばいものを見てしまった表現だったのでしょう。
もう笑えてきます。
だけど、自分もたかふみの立場になったら心に暗雲が立ち込みかねません……。
そんな衝撃的なおじさんとの初対面で、完全に引き込まれましたね。
『オークの亜種として狩られかけた』
えぐいえぐい重い。
皿洗い中のふとした雑談、異世界に行った直後の話をするシーンなのですが、ひたすらつらい。
異世界人は美男美女ばかり、その美的感覚で日本人のおじさんを見たら彼らはどんな反応をするか……。
そう、オーク狩りですね。
ぼっこぼこです、おじさん。
ギャグ補正もなしでガチな感じにぼっこぼこです。
もうただただ甘い目だけを見ることはさせないぞ、と言わんばかりの仕打ちです。
基本的におじさんは異世界人からは魔物とみなされている節があるので、ひたすら囲まれて棒で叩かれます。
あぁ、この作品はこういう方向性なんだなぁ……、としみじみ思った瞬間でもあります。
しかしながら、おじさんが自覚していないだけでしっかりと理解者の方も出てくるので、そこは一安心。
アニメ化決定!
異世界おじさんは2022年にアニメ化が決定しています。
続報などは公式Twitterなどからも発信されますので、チェックしておきたいですね。
上記したおすすめポイント以外にも、異世界おじさんには面白いところがたくさんあります。
是非、飲み物でも飲みながらおじさんの昔話を一緒に楽しみましょう。
異世界おじさんの試し読み
こちらのサイトで今回ご紹介した異世界おじさんの試し読みが可能です。
おじさんの異世界談義が気になった方は是非チェックしてみてください!