今回は異能の力をからめたバトルが面白い漫画である「黄泉のツガイ」を読んだ感想レビューをお届けします。
もちろんバトル以外のキャラクターや世界観の設定も、わくわくしました。
それもそのはず、作者の荒川弘先生は「鋼の錬金術師」「銀の匙」といったヒット作品を連載していたベテランの漫画家であり、「黄泉のツガイ」も例にもれず大変続きが気になる漫画になっています!
ある程度のネタバレは配慮して、面白いと感じたところをポイントごとにまとめてありますので、面白そうだなと感じたらぜひお試しいただきたい作品です。
どんな話?
王道のバトルファンタジーもの
ツガイとよばれるパートナーを得て、狩人の青年「ユル」が大きな宿命の戦乱に巻き込まれていく
能力系のバトルもの展開が好きな人に間違いなく薦められる作品
こんな人におすすめ
王道のバトルファンタジーものが読みたい!
能力バトルものが好き!
キャラクターや世界観もしっかりしているものが読みたい!
「黄泉のツガイ」のざっくりとしたあらすじ
ちいさな村落で狩りを生業にしている青年ユル。
ある日村に異変が起きる。
それは彼が背負った宿命の一端に過ぎなかった。
異変に巻き込まれて二対で村の守り神である左右様と契約、対なるもの「ツガイ」というパートナーを得て大きな騒動に巻き込まれていくことになる。
大いなる宿命と様々なものの思惑と陰謀が入り混じる中をユルは駆けていくことになる。
「黄泉のツガイ」はここがよかった!
第一話の時点から世界観や話の展開で膝を叩きたくなるような漫画力の高さ
印象に残ったシーンで真っ先に挙げた竜の屁を挙げるんですけど、「おっ」ってなるんですよね。
世界観として彼らはそう認識しているけど、読者である自分は「これやっぱりあれだよな……」っていう認識の齟齬。
この時点で、作者の力量は過去作でわかっていたけど、期待感が高まるんですよね。
その後も設定のどんでん返しというとか、「おぉ、まじか……」ってなることが多くて読む手が止まりません。
話の展開が早くて飽きがこない
キャラクター達のいる世界を説明すると同時に、展開がどんどん変化していきます。
説明だけだと飽きがきてしまうものですが、展開の速さが飽きを許しません。
直接的な説明口調というよりは、描写で読者に伝わっているので良かったのだと思います。
なんというか面白いアクションゲームのチュートリアルみたいな、とりあえず出来事が起きてそれに対応していくみたいな形と言いましょうか。
そこには飽きがこない工夫があるんじゃないかなと感じましたね。
「黄泉のツガイ」の印象に残ったシーン・台詞
一話開幕の竜の屁
ユルが空を見て、呟いたシーン。
あー、この世界竜いるんだー。
……あれ? これもしかして……?
となったシーン。
これどういうことだろうという期待感が否応にも高まりました。
一話の村の外からの襲撃者たちと能力者
ちょっと気になる部分はあるけど、のどかな寒村だなぁといった感じの描写から、一気に物語の展開が動きます。
襲撃者本当に容赦なくて、ギャップにびっくりしちゃいました。
読者である自分も、主人公であるユルも「???」って感じです。
しかも襲撃者の格好というか世界観が……。
これまでの描写でも気がつける要素があったんですが、ここで確信に変わりましたね。
しかも一部の襲撃者は超常の力を使ってくるんですよ。
絶体絶命の大ピンチで、1話の掴みとしてはバッチリでしたよ。
息もつかせぬ展開に、先がめちゃくちゃ気になりました。
一話の左右様降臨
この漫画の核となる主人公のパートナー降臨のシーン。
何も知らない主人公と読者の前に現れて、手を貸してくれる様は頼もしさの化身です。
とある事情で主人公は襲撃者によって、追い込まれている状態です。
そこで反撃の狼煙として、左右様との契約ですよ。
バトルものの相棒関係って熱くて自分めちゃくちゃ好きなんですが、黄泉のツガイも例にもれず共闘感がめっちゃいいですね。
ここからどんな関係になっていくんだろうなーっていうワクワク感がたまりませんでした。
最序盤でもこれだけ見どころのある大変面白い漫画でした。
未読の方は是非ご自身で読んでお楽しみいただきたい作品ですね。