承認欲求が強い女の子って、可愛いなぁと思ういぬがさです。
今回はそんな承認欲求の極致みたいな女の子がメインの
「ふたりぼっちのオタサーの姫」
をご紹介します!
独特な感性を持ち合わせた姫とオタクさんの掛け合いが楽しいサークルコメディですよ!
こんな人におすすめ
大学のサークルを中心としたコメディを楽しみたい人
ちょっとイメージからずれているサークルの姫のギャップを楽しみたい人
濃くもイイ設定のキャラ同士のかけあいを楽しみたい人
舞台は大学! ふたりぼっちのサークル!
個人的な見解で恐縮ですが、オタサーの姫ってまずは不特定多数のオタクにちやほやされている女の子みたいなイメージでした。
このイメージを開幕から裏切ってきている「ふたりぼっちのオタサーの姫」というタイトル。
もうタイトルから自分の心をわしづかみにされたような気分です。
まず開幕から自分の普通を外されて、いったい何がどうなってしまうんだというわくわく感ですよ。
ふたりぼっちのオタサーという、前提を覆してきている舞台設定。
これが成立してしまっている、本来のオタサーの姫とは少しずれたサークルコメディ、たまりません。
オタサーという題材なので、大学が舞台になっており、出てくるサークルも漫研やアニ研など普通のサークルの人物も関わってきます。
他のサークルやオタクさんの妹など、ふたりぼっちのサークルとはいえ登場キャラクターは多いです。
登場キャラクターは多くとも個性が埋もれるということはありません。
キャラクターの会話や言語センスがややユニークなんですよね。
だけど作者であるクール教信者先生の言語センスのおかげか、くどい感じがしません。
それに大学のイベント全てに、オタサーの姫という観点から切り込んでくるのがこれまた独特というか斬新です。
主人公はまっすぐと(?)オタサーの姫であろうとするので、それに良い影響を受けている感じがこれまたいいんですよ。
やはり、オタサーの姫は世界の中心……。
だけど古来のオタクの格好をしたオタクさんと、それを誘惑する練習するオタサーの姫ってもういちゃついているカップルでは……?
オタサーの姫を目指す求道者の大山武子
オタサーの姫になることを公言してしまっているどこかずれている大山武子。
承認欲求が極めて高く、褒められることに心血を注いでいます。
褒められたいの一心で、立ち振る舞い言動をオタサーの姫として最適化していくのが狂おしいほど好きでしたね。
その努力の姿勢がまっすぐ過ぎてアスリートか何かかよと突っ込んじゃうくらい好きです。
道を究めんとする求道者のそれですよ。
なのに情報誌でスキンシップを推奨されても、オタクさんには照れて実行できないのがこれまた可愛いんです。
褒められた過ぎて自爆というかちょろさが爆発していく感じが最高だし、承認欲求高めなのに照れやすいところもポイントです。
だけどいつでもどこでも、彼女は「オタサーの姫」であろうとするんですよね。
オタサーの姫という一本の芯がキャラクターに通っていて、ぶれないことは大変いいですね、応援したくなります。
彼なくしては成り立たないオタサーのオタクさん
オタサーに必要なもの……、そうオタクですね。
オタサーの片割れであるオタクさんは、はるか昔の絶滅危惧種みたいな恰好をした真正のオタクです。
ですが中身はコミュニケーション強者で、人を褒めて伸ばすタイプ。
姫を目指す武子と相性抜群なんですよね。
落ち着いていて聞き上手でノリがいいという、ただものではないオタクですよ。
しかも女の子のちょっとした変化に気が付くモテ要素のある紳士っていうのが凄い。
恰好が太古のオタクだけど。
武子も彼のいるサークルに居心地の良さを感じてますし、お互いのやりとりを見ているとにやにやしちゃいました。
素直で行動派の武子に、すぐさま合わせて行動を起こせるのは中々のバイタリティです。
そんな頼れるオタクさんですが、なにやらオタクになる前に何かあった様子。
いったい何があって今の彼ができあがったのか……。
見どころ
巻数が進むにつれて、武子がオタサーの姫を志すきっかけが明らかになっていきます。
そのただものではない、過去にわくわく感がどんどん高まっていきました。
また、オタクさんもとんでもないポテンシャルを発揮していくんですよね。
この二人の過去とその行動力からくる関係性の変化に目が離せません。
まとめ
こちらで紹介したキャラクターたち以外にも魅力的なキャラクターたちは存在します。
そしてキャラクターたちは承認欲求を原動力にしている武子と接していくうちに、なんらかの影響を受けていくんですよ。
ぶっとんだ言動をする武子が周りを巻き込むコメディ要素も楽しいですが、キャラクターたちが武子のまっすぐさに影響を受けて心境が変わっていくドラマも魅力的です。
ちょっとずれてはいますが、オタサーの姫を見守るのは楽しいですよ。